代表理事挨拶

高齢化が進むと同時に人口減少も進む昨今のわが国は、今後の地域医療の持続に欠かせない医療経営人材育成を求められる時代になっています。そこでは医療経営の研究と体系的な講義プログラムの開発、そしてその成果に基づいて医療経営学を学ぶ動機付けを病院幹部に行うことが必要です。
当財団の活動目的はこれらへの支援にほかなりません。
私ども財団の活動にご関心とご支援をたまわれましたら、たいへん幸甚に存じます。
西田 在賢
役員
代表理事
西田 在賢(静岡県立大学名誉教授)
理事
秋山 祐治(川崎医療福祉大学副学長、川崎医療短期大学学長)
久保田 徹(SBS情報システム 元顧問)
橋本 英樹(東京大学医学系研究科公共健康医学専攻保健社会行動学分野教授)
監事
秋山 孝二(公益財団法人秋山記念生命科学振興財団理事長)
財団概要
設立日
2012年12月12日
所在地
東京都千代田区二番町1番地
目 的
当法人は、医療及び高齢者介護に関する分野の専門職(医師、看護師、保健師、薬剤師、管理栄養士、社会福祉士等)や事務管理職、そして関連する政策関係者に対して、医療及び高齢者介護に関連する事業施設の経営に関する調査及び研究を行い、その成果をもとに医療経営人材養成のための教育及び実践活動を支援することを目的とする。
事 業
(1)医療及び高齢者介護の施設事業の経営研究
(2)医療及び高齢者介護のサービスに関連する産業の経営研究
(3)上記に関連した医療・福祉経営人材育成のためのコンピュータ及びコンピュータネットワークを使ったコンテンツの企画・制作・著作権管理事業
(4)医療及び高齢者介護のサービスに関連する組織の経営相談・指導事業
(5)上記に関連した医療・福祉経営人材育成のための出版企画教材開発の受託事業
(6)上記に関連したセミナーや経営研修会、経営指導塾の企画・開催事業
沿革
当財団のルーツは、西田代表理事がかつて勤務した武蔵野大学において2003年夏に企画し、同大キャンパスに全国から病院経営関係者100人余りを集めて開催した「社会福祉・医療事業の経営研究セミナー」です。
ちなみにセミナーの名称をそのようにしたのは、同じ頃に国の特殊法人等改革により「社会福祉・医療事業団」(かつての社会福祉事業振興会と医療金融公庫を統合した組織)の事業を承継する独立行政法人が設立されることになり、同事業団の医療経営診断事業の見直しに関する研究会の座長を西田が頼まれたことに所以します。
同事業団は融資で培った知識と経験を生かして、公的な立場から個別の医療機関に対して、あるいはセミナー形式による医療機関の開設者に対して、経営の診断・指導事業の実績がありましたが、同事業団を管轄する厚生労働省からさらなる経営指導事業の推進を求められ、同事業団は独法化して「福祉医療機構(WAM)」と名称が改まりました。
しかしながら旧称にある「社会福祉・医療事業」が医療経営の意味合いを表現するのに適切だったと惜しく思い、西田代表理事は医療経営研究に関心を持つ橋本英樹氏(当財団理事、現東京大学医学系研究科公共健康医学専攻保健社会行動学分野教授)等とともに旧称を冠した研究セミナーを興した次第でした。
社会福祉・医療事業の経営研究セミナーは、その後も有志たちで毎年の開催を続け、10年を経た2012年の開催が成ったのを機に同年暮れに医療経営人材養成を支援することを目的とした当財団法人の設立に至りました。その後、西田代表理事が赴任した大学が所在する静岡県や広島県の病院関係者や東京大学の橋本教授との連携による医療政策経営研究セミナーを連綿と続けてまいりました。それら過去の実績についてはセミナーやプログラムの履歴に紹介するとおりです。