第2回社会福祉・医療事業の経営研究セミナー『医療・福祉経営のベンチマークを考える』

主催:武蔵野大学
後援:矢野経済研究所、UFJ総合研究所、ビジネス・ブレイクスルー

 昨夏、『先行する病院経営改善事例に学ぶ』と題して本セミナーを武蔵野大学で開催いたしました。これは医療・介護サービス市場の担い手である医療法人、社会福祉法人の経営近代化の一助になればと考えてのことでした。その背景には、人口高齢化が続くなかで経済規模を拡大して止まない医療・介護サービス消費ゆえに、医療保険制度・介護保険制度の持続可能性が危ぶまれており、政府政策側(いわゆる制度経営側)ばかりに頼らず、法人側(いわゆる事業経営側)自らの努力が必要だと気付いていますが、わが国の医療・福祉経営の研究はたいへん遅れているため、これら法人経営者は何をどのように学んだらよいのかもわからないという現実があるとの問題意識がありました。そこで、20年前の第一次医療法改正を境に経営近代化努力を否応なく求められ続けて今日に至る病院事業に経営研究の先例があることに目を向けていただこうと考えた次第でした。
 フタを開けてみると、全国から100名の方々が参加され、夏の暑い週末の一日を朝から夕方まで熱心に聴講され、また、予期しなかったことでしたが、セミナー終了後に参加者の方々からメールやファックスで本セミナー企画への謝意の旨と共に次回の開催を希望される声をいくつもいただきました。
 そこで、今年は裏面のような要領で本セミナーを開催する運びとなりましたので、ご案内申し上げます。なお東京郊外の武蔵野大学では午前のセミナーに間に合わないとのご意見もありましたので、このたびはビジネスパーソンのための学校ビジネス・ブレイクスルー(BBT)他の代表をされます大前研一氏のご厚誼を得て、都心にありますBBTのセミナールームで開催することとなりました。昨年同様、病院、診療所、老健施設、特養の経営管理者の方々、そして、関連する産業に従事される方々にご参考となる内容をたくさん用意しておりますので、どうか奮ってご参加ください。
 なお、会場の都合で定員は昨年よりも少ない80名程度に限らせていただくこととなります。代わりに、当日のセミナー内容をビデオに収録したものを、後日、岡山にて(岡山大学医学部あるいは川崎医科大学を予定)、都合の適う講師とともに「ビデオセミナー」を開催する予定でおりますので、こちらを希望される方は事前に本研究会までご登録くださいましたら、追って、ご案内をお送りいたします。

開催概要

開催日:2004年(平成16年)9月11日(土曜日)午前10時から午後5時30分まで
会場:Ohmae@workビル B1大会議室 (東京都千代田区六番町1-7 :JR四谷駅、市ヶ谷駅、地下鉄麹町駅から徒歩5分)
参加料:20,000円(資料代と昼食代を含む)

セミナープログラム

10:00~10:20

開会の辞「医療・福祉経営セミナーの意義」

医療機能評価機構副理事長
前厚生労働省健康局長
高原 亮治

10:20~11:10

「病院経営持続性を診るための指標を探る」

参考資料『新時代に生きる医療保険制度/持続への改革論』(薬事日報社刊)

武蔵野大学大学院福祉マネジメント専攻教授
西田 在賢

11:10~12:00

「医療・福祉機関のケアマネジャーのマネジメント」

参考資料『介護保健施設における施設ケアのあり方と介護支援専門員業務の手引』

武蔵野大学大学院福祉マネジメント専攻教授
阿 和嘉男

12:00~13:00

昼食(弁当によるご提供を予定しております)

13:00~14:00

「医療・福祉機関の経営安定化に資する経営管理手法の紹介」

参考資料『オリジナル研究報告資料』

UFJ総合研究所 保健・医療・福祉政策室長
野口 正人

14:00~14:45

「福祉医療機構における経営分析」

参考資料『病医院の経営分析参考指標』(福祉医療機構刊)

独立行政法人 福祉医療機構
企画指導部経営指導課長
土屋 敬三

14:45~15:15

休憩(ティータイム、質疑の受け付け)

15:15~16:15

「21世紀勝ち残り病院経営」

矢野経済研究所主席研究員
遠藤 邦夫

16:15~17:00

セミナー質疑応答

司会:橋本 英樹、 講師全員で回答

17:10~17:30

閉会の辞「医療・福祉機関のブレークスルー(躍進)を求めて」

武蔵野大学大学院福祉マネジメント専攻教授
西田 在賢

募集概要

申込受付は終了しております。