2023年度医療経営人材養成プログラム

主催:HBMS地域医療経営研究センター

 地域医療を守るために、公的病院等が社会から期待される診療機能の役割を果たし、持続可能な医療を提供するためには、病院の経営力を高めることが必要となります。
 県立広島大学HBMS地域医療経営研究センターでは、社会人の職業に必要な能力の向上を図る機会の拡大を目的とした文部科学省「職業実践力育成プログラム」(BP)の認定を受けて、公的病院、そしてまた地域医療連携に関心を持つ民間病院の幹部を対象にした医療経営に関する体系的な学びと訓練の機会を提供する医療経営人材養成プログラムを昨2021年度より開催いたしております。
 病院経営陣を構成する病院幹部の皆様に向けて、地域医療を守るために病院の経営力を高める段取についても考えていただく機会として、実務に即した医療経営に関する広範で高度な教育プログラムをご用意いたします。

病院経営管理者のための知識・見識・胆識の三識の学びを編成

地域医療の確保に貢献する病院に就くために医療事業の経営管理に役立つ知識と考え方を身につける。

公的な医療介護保障を持続させるために制度の運営と政策を推進する国や自治体の動向を理解して、病院経営に活かす術を身につける。

地域医療の確保に貢献する病院の経営陣として経営なるものの考え方や心構えに役立つ教養を身につける。

1

病院幹部を対象に医療資源(ヒト・モノ・カネ・情報等)のやり繰りを基本概念とした医療経営を体系的に学ぶプログラムを提供します。

2

講師陣には政策や経営に詳しい教員および実務家教員、そして第一級の実務家が多数揃います。

3

小規模な学習環境において、座学と演習・グループディスカッションを組み合わせた講義を実施します。

4

オンライン講義と感染対策を施した講義室での対面講義を組み合わせたスクーリングを予定します。

日程及びプログラム内容

会場:ハイブリッド(対面(県立広島大学広島キャンパス大講義室を予定)+オンライン)開催

10:20~12:00

医療経営人材養成とプログラムオリエンテーション

HBMS地域医療経営研究センター長
西田 在賢

12:50~14:30

地域ニーズに合致した病院機能の変革

産業医科大学医学部公衆衛生学教授
松田 晋哉

14:40~16:20

内閣感染症危機管理の新組織について(仮)

厚生労働省医務技監
福島 靖正

16:30~18:10

医療の経営学とは
Health Policy, Business and Management

HBMS地域医療経営研究センター長
西田 在賢

会場:オンライン

10:20~12:00

医療政策経営ウォッチング

仲野メディカルオフィス代表
仲野 豊

12:50~14:30

医療経営のパラドックス(公私病院の定義と経営)

HBMS地域医療経営研究センター長
西田 在賢

14:40~16:20

医療情報のマネジメント

HBMS地域医療経営研究センター特命講師
島川 龍載

16:30~18:10

地域医療構想と病院改革(仮)

九州大学名誉教授
尾形 裕也

会場:オンライン

10:20~12:00

病院経営におけるアカウンティングの重要性

HBMS地域医療経営研究センター長
西田 在賢

12:50~14:30

病院事業とオンライン診療

HBMS地域医療経営研究センター特命講師
島川 龍載

14:40~16:20

病院の原価管理そしてKPC分析の紹介

HBMS地域医療経営研究センター長
西田 在賢

16:30~18:10

ポストコロナの医療提供体制の課題

日本製薬団体連合会理事長
元厚生労働省老健局長
宮島 俊彦

会場:オンライン

10:20~12:00

医療介護の事業ドメインを考える

HBMS地域医療経営研究センター長
西田 在賢

12:50~14:30

(演習)ヘルスケアビジネスの事業スペクトル展開

HBMS地域医療経営研究センター特命講師
島川 龍載

14:40~16:20

医療を中心とした社会保障の動向

県立広島大学客員教授
全国健康保険協会理事
元厚生労働省保険局長
木倉 敬之

16:30~18:10

病院リスクマネジメント

HBMS地域医療経営研究センター客員研究員
山口 雅子

会場:オンライン

10:20~12:00

病院情報セキュリティマネジメント

HBMS地域医療経営研究センター特命講師
島川 龍載

12:50~14:30

病院のマーケティングとは

静岡県立大学大学院
経営情報イノベーション研究科教授
岩崎 邦彦

14:40~16:20

病院のマーケティングとは(続き)

静岡県立大学大学院
経営情報イノベーション研究科教授
岩崎 邦彦

16:30~18:10

社会保障制度と医療介護政策

川崎医療福祉大学特任教授
岡山大学名誉教授
元厚生労働省大臣官房企画官
元内閣府参事官
濱田 淳

会場:オンライン

10:20~12:00

医療経営の倫理「部長は部長のように、院長は院長のように」

県立広島大学客員教授
広島大学学長特命補佐
広島赤十字・原爆病院名誉院長
土肥 博雄

12:50~14:30

(演習)病院経営努力の見える化を図るKPC分析

HBMS地域医療経営研究センター長
西田 在賢

14:40~16:20

地域医療連携とICT

川崎医療福祉大学副学長
川崎医療短期大学学長
秋山 祐治

16:30~18:10

外来診療とかかりつけ医機能

三菱UFJリサーチ&コンサルティング主任研究員
田極 春美

会場:オンライン

10:20~12:00

医療経営の倫理「全国初の自治体病院同士の統合実現の舞台裏」

前静岡県袋井市長
元静岡県健康福祉部長
原田 英之

12:50~18:10(3コマ)

(演習)病院経営戦略ケーススタディ

東京大学医学系研究科公共健康医学専攻
保健社会行動学分野教授
橋本 英樹

HBMS地域医療経営研究センター長
西田 在賢

HBMS地域医療経営研究センター特命講師
島川 龍載

会場:オンライン

10:20~12:00

中小病院の生き残り戦略 / コミュニティ・ホスピタルの提案

メディヴァ代表取締役
大石 佳能子

12:50~14:30

病院経営の将来を考える

HBMS教授
矢野経済研究所客員研究員
遠藤 邦夫

14:40~16:20

多職種連携のマネジメント

HBMS地域医療経営研究センター客員研究員
山口 雅子

16:30~18:10

支払基金の改革とデータヘルス

県立広島大学客員教授
社会保険診療報酬支払基金理事長
元厚生労働省医政局長
神田 裕二

会場:オンライン

10:20~12:00

来年度の診療報酬改定を診る

仲野メディカルオフィス代表
仲野 豊

12:50~14:30

ヘルスケアのエリア分析

矢野経済研究所主任研究員
武田 浩二

14:40~16:20

病院建替と経営持続性の課題

戸田建設 医療福祉部次長
宮林 政好

16:30~18:10

医師の働き方改革と地域医療構想

国際医療福祉大学大学院教授
政策研究大学院大学名誉教授
元厚生労働省保険局保険課長
島崎 謙治

会場:対面+オンライン

10:20~12:00

社会と医療のシステムデザイン「経営人材をどう育成するか」

HBMS研究科長
元マッキンゼー東京支社長
横山 禎徳

12:50~14:30

医療DX推進の工程表

参議院議員
元厚生労働副大臣
元東海大学教授
武見 敬三

14:40~16:20

今後の医療改革(仮)

内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室長
前厚生労働省医政局長
迫井 正深

16:30~18:10

学びの整理(質疑応答と各人の学びの総まとめ)

HBMS地域医療経営研究センター長
西田 在賢

募集概要

プログラム名称

公的病院幹部を対象とした医療経営人材養成プログラム
(文部科学省認定 履修証明プログラム「職業実践力育成(BP)プログラム」)

募集定員

20名程度

本プログラムの想定する受講者

主に公的病院等の経営幹部(※医療経営を真摯に学ぼうとする医療法人等の民間病院幹部の方を拒むものではありません)
※診療側は、院長、副院長、看護部長およびそれらに準じる方や候補となる方
※事務側は、事務長・事務部長、課長およびそれらに準じる方や候補となる方

受講資格

高等学校を卒業した者、または通常の課程以外の課程によりこれに相当する学校教育を修了した者であって、医療機関(法人本部や支部等の所属を含む)や医療機関の経営に関する公的機関での勤務経験を10年以上有すること。ただし、現職が本プログラムの想定する受講者(公的病院等の経営幹部)に該当する場合はこの限りではない。
※受講資格について、不明点がある場合や、上記と同等認められる経歴がある場合などは個別の相談に応じるので、プログラム事務局まで問い合わせること。
※書類選考により、受講できない場合がある。なお、医療機関の経営に関係する民間病院や公的機関などに所属する者については若干名受け入れる場合がある。

修了要件

全プログラムの9割となる60時間以上受講した者を対象に、各講義で課すレポートと最終講義後に提出する総合レポートの内容が合格とした場合、修了と判定し、履修証明書を交付する。履修証明プログラムは学位課程と異なり、学位や単位が授与されるものではないため、留意すること。

申込方法

申込受付は終了しております。

申込締切

2023年9月29日(金曜日)※消印有効
※申込者順に受講資格を確認し、30名を超えたときには、そこで受付終了とする。

受講料

160,000円(税込)
※ 教材費含む。ただし、講義中に提示する参考図書や通学にかかる経費等は含まれない。
※ オンライン講義では、パソコン、ウェブカメラ、ヘッドセット、インターネット環境等が必要になるため、各自で準備すること。
※ 受講を許可した場合、支払等について、受講者と事務窓口担当者に個別に連絡する。
※ 納入後の受講料は、いかなる理由においても返還しない。

個人情報の取り扱い

受講申請にあたって知り得た個人情報は、①受講手続き、②教務管理、③受講生支援に関する業務など、HBMS地域医療経営研究センターの運営に使用する。